今ここに80歳の老人がいるとします。私たちはふだん、よぼよぼになった老いた姿しか見ていませんが、その人にも17歳のときも、40歳のときもあったわけですよね。
あるとき、そんなお年寄りの一人に「17歳の頃は、何をしていらしたんですか?」と問いかけると、「特攻隊だった」と思いもよらない言葉が返ってきました。土浦の航空士官学校にいて、同期の半分は終戦間際に沖縄行きを命じられ、翌日の特攻で全滅、三沢行きを命じられて生き残ったのだと…。「40歳の頃は?」と尋ねると、「ブラジルで、鉄鋼会社の支店で働いていた」と言うんです。その後、定年して仙台に戻り、アイススケートリンクを造る会社を興したと…。
すごい、ステキな人生じゃないですか。私は人の見方を間違っていたと気づかされました。

ふつうの人ほど奥深く、ふつうの人の人生ほどドラマがあるということを教えてもらいました。住民との芸術的な活動が、町を元気に、人生を豊かにする体験でした。
四半世紀を振り返ると、何かが変わる節目、節目に、立ち会ってきたんだなぁと思えます。