人間は10000種類の匂いを嗅ぎ分けられると言われており、香りにより様々な感情的コミュニケーションが可能になります。
KANSEI Projects Committee(KPC)はロート製薬株式会社と提携し、統合された知覚の環境での嗅覚のコミュニケーションを共同で研究開発しています。2019年には世界ではじめて感性デザインを適応した、嗅覚のコミュニケーション研究所 BÉLAIR LAB(ベレアラボ)が設立されました。
マスター調香師には、「現代で最も優れた香りの発明家」として世界的に著名な CHRISTOPHE LAUDAMIEL(クリストフ・ロダミエル)氏を迎え、アート性の高い香りの調香と香りの専門的な知識に加えて、KPCの感性の検証を取り入れていくことで、香りの効果性、見えない香りのコミュニケーションのメカニズムや、嗅覚の体験を科学的に可視化していきます。


香りは香料原料だけでも数千種類を超え、専門的な知識と高いアート性が求められるため、グローバルで活躍しているファインフレグランスの調香師は数百人しかいません。
感性の領域では、香りの成分の有効性のみならず、複雑な構造の香りが他の五感要素と統合されて、どのような嗅覚のコミュニケーションを行っているのかを可視化していく試みをしています。

嗅覚は情動を司る脳のパーツに直結しているため、理論的に香りの成分を理解する前に、直感的な判断を促したり、感情や気分にダイレクトに影響を及ぼしたりします。
また、記憶を司る海馬にも直接的に働きかけることがあり、香りによって過去の特別な体験を思い出したりもします。

香りによる情緒的な嗅覚のコミュニケーションは、調香師と香りの拡散技術を知る工学者、統合された五感の体験から見る嗅覚の研究者がチームとなって、より効果的にプロデュースすることができます。効果的な香りのコミュニケーションは、言葉や視覚的なデザインでは表現しきれない、感情的で本能的なメッセージを運びます。

香りは同じ空間の他の五感情報によって評価を変えてしまうことが度々あります。
例えば、五つ星ホテルのロビーに漂う香りを公衆トイレで嗅ぐと、ホテルのロビーで感じた香りの高級感や重厚感は全く違う印象のものに変化してしまいます。
香り自体を言語化していくのは大変な作業ですが、私たちが香りに期待することや、発信したいメッセージを取り入れて調香していくには、香りをデザインする側とクライアント側で理解し合える「共通言語」が必要です。

ベレアラボではアート性の高い香りを世界トップレベルの調香師がデザインするだけでなく、事前に企業のブランド分析などを行って、意図した空間でその香りを専門的に評価することで、香りのブランディングや特別なカスタマーエクスペリエンスを創造していく感性の効果性検証も行っています。
検証を通して、香りを特別な体験の一部として適応させるためのノウハウを蓄積し、目的に合った適切な香りを調香・選択するだけでなく、その効果的な使い方も研究しています。

香りはどのようなアプリケーションで使用するかで、それぞれに合わせた調整が必要です。
香りを安全に、そして快適に使用するためのソリューションは、香料をデザインする調香師の専門的知識と、拡散するテクノロジーを開発する専門的知識が融合されなければなりません。そして、香りの濃度や拡散サイクルなども、使用される空間で感性評価検証を行ってから最終製品化されることが不可欠です。

ベレアラボは、企業の目的に合わせた香りの開発、香りによるソリューションの提案、香りの感性評価や香りの体験を可視化する科学的検証、香りを用いたサービスや商品をワンストップで提供します。理想的なエンドユーザーの香りのエクスペリエンスを創造するために、各分野の専門家が開発チームを作って香りの研究開発を進めることで、新しい香りの価値創造にチャレンジしています。

 (ベレアラボ)
〒105-0014
東京都港区芝1-7-2 ロート東京ビル5F
https://www.belairlab.com/