快適に働こう、ご機嫌に暮らそう。

KANSEI Projects Committee(KPC)では、ヒトの感性の統合的な体験を科学的に可視化することにより、⽬に⾒えない感性の要素をプロダクトやサービスにデザインしていく「感性デザイン」の研究に取り組んでいます。

KANSEI Projects Committee(KPC)のミッションは、科学的に感性を数値化・⾔語化し、ヒトが感じる五感の相互作⽤や、感性の価値を多様な分野のデザインに取り⼊れることによって、⽣活環境や労働環境、教育環境等の向上に役⽴てること。そしてすべてのヒトが快適に働き、幸せに暮らせる社会を実現することです。

快適に働こう、ご機嫌に暮らそう。

人間には先天的に「自然を好む性質=バイオフィリア」が備わっています。
例えば森を歩くだけで癒されたり、雨音や鳥のさえずりを聞くだけで心が落ち着いたり
するのは、私たちが生まれながらに持っているバイオフィリアの作用によるもの。
バイオフィリックデザインは、このバイオフィリアの力を生かして建築環境に自然との
つながりを高めようという試みで、イギリスのバイオフィリックデザイナー、オリバー・ヒース氏
などによって世界中のオフィスや住宅、ホテルや公共施設で次々に導入されています。

「森を散歩したら心が落ち着いて、頭がすっきりした」
「ビーチに寝転がって海を見ていたら、すごくいいアイディアを思いついた!」
「好きな花の香りを嗅いだら、気分が上がってきた!」 ...そんな経験をした人は多いはず。
これらはすべて、私たち遺伝子に組み込まれているバイオフィリア、
つまり「自然と触れ合いたい」「自然と繋がっていたい」という感覚によるものです。
私たちが生きる、自然界から断絶された都市空間。
そこには「効率性」や「機能性」ばかりを追求する空間があふれていますが、
バイオフィリックデザインは“バイオフィリア”という人間の本能的な欲求に働きかけ、
「人に寄り添う」デザインであり、「生産性」や「創造性」、精神的・肉体的な「幸福度」に
寄与することを目指すものです。そして、バイオフィリックデザインは、これらの要素を実際に
向上させる手段として有効であることが検証で明らかにされています。

KANSEI Projects Committeeでは、ヒトの感性を科学的に可視化し、
専門的に植栽や香り、音などの要素をバイオフィリックデザインに取り入れ、
人間の知覚である「五感」の総合的作用、そして「人間」「時間」「空間」という
3つの「間(ま)」の関係性から空間の質を向上させる空間設計に取り組んでいます。

1.自然との直接的なつながり
光や植物、自然の風景、空気の流れ、水の音など自然そのものを建築物の中に取り入れる。
自然に直接触れることで、ストレスが和らぎ、気力・体力の回復が促される。
2.自然との間接的なつながり
天然素材やナチュラルカラーの素材、自然の植物や岩石などの模様や風合いを
模した素材を建築資材やインテリアに取り入れる。直接的なつながりほどではないが、
感覚的な安堵感や幸福感が向上する。
3. 人間の空間に対する反応
人が建築物の中のどこに座り、どんな動線で移動するのかなど、「人の動き」に焦点を当てて
デザインする。自然の中にいるときのように、刺激的で活力あふれる空間や穏やかで落ち着いた空間、心身が癒される空間を作ることができる。