【学会報告】公共図書館の「いごこち」と「いごこち」を構成する感性要素の検討

共同研究パートナー:株式会社図書館流通センター、広島国際大学
発表:国際時空間設計学会(東京大学・2015年)

国際時空間設計学会

(英論文名:“Application of KANSEI engineering methods to evaluate the values of ambient scenting and high resolution sounds at public libraries”)
*国際時空間設計学会ではOutstanding Paper賞を受賞

概要:全国23館の公共図書館を対象に感性評価を実施。公共の図書館で、具体的に何の感性の要素が「いごこち」の良さを構成しているのかを言語化した。空間の総合的な「いごこち」の評価に経験のある専門家が、評価者として全国23館の図書館を周り、55の感性ワードで作られたSemantic Differential Method(SD法)の質問紙法で5段階評価を実施。「いごこち」の良い図書館の評価基準に関しては、その空間に長居をしたいかどうかを5段階評価した。感性評価の結果、図書館の「いごこち」は、建物自体が「新しいか」「古いか」という視覚的情報をもとにした基準だけでなく、聴覚環境が「静か」であることが、雰囲気を「暗く」したり「冷たく」している場合、音がしない図書館であったとしても、「いごこち」を悪くしているという点も示唆された。

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